補助金・助成金とは

補助金・助成金とは、国や地方自治体等が政策上の目的を達成するために実施する公的支援施策を言います。

補助金・助成金の種類

人気がある補助金・助成金としては、次のようなときに給付されるものが挙げられます。
①新しいことを始めるとき
②設備等への投資を行うとき
③環境問題への対応を行うとき
④雇用の充実をはかるとき

決められた目的や除外事項に基づいて募集され、「採択」された事業者に給付資格が与えられるものや、条件を満たせば利用できるものなどがあります。

補助金・助成金は、長い期間で募集されるものから1ヶ月程度の短期間で募集されるものなどがあり、その給付額は数万円から1億円以上の巨額な給付が行われるものまで様々です。

補助金・助成金の注意点

基本的には、補助金・助成金の目的となる事柄を実施して経費の支払い等が済んだ事業者に対して一定(定額・定率)の給付が行われるため、給付までに数か月の期間を要するものがほとんどでしょう。

このように補助金・助成金は魅力的な制度ではありますが、数十ページにもおよぶ「公募要領」などの資料を確認しないと利用できるかどうかは分からないため、手を伸ばせば簡単にもらえるようなものではありません

補助金や助成金の情報を提供するWEBサイトも存在しているので利用してみると何十個もの補助金・助成金が確認できますが、利用可否を判断するだけも相当な時間を要してしまいます。

それでは次に各パターンにおける補助金・助成金を簡単にご紹介します。

①新しいことを始めるとき

国などが実施する補助金・助成金には目的があり、企業の成長のために行われるものや特定産業の課題を解決するものなどがあります。

業種にかかわらず利用できるものとして「創業補助金」のような名称で募集されるものがあります。これは新たに個人事業や法人設立などによって事業を始めようとする方を支援するものです。

>東京都創業助成事業

このほか、小規模な事業者向けに販路開拓等を行う場合に利用される「小規模事業者持続化補助金」は、ECサイトやチラシの制作などでも利用することができ、50万円などの補助額が多くの事業者で利用されています。

>小規模事業者持続化補助金

②設備等への投資を行うとき

補助金・助成金では定番でもある設備投資等に対する給付。

最新機械の導入やソフトウェアの開発など投資が必要になる場合に利用されるもので、優れた事業計画を有する事業者が審査によって「採択」され支援されるのが一般的です。

幅広い業種で利用することが可能で1000万円程度を上限とする通称「ものづくり補助金」は最も有名になった補助金かもしれません。

>ものづくり補助金

また、事業者のIT化を促進するために設けられた「IT導入補助金」は、審査があるものの登録されたソフトウエアが給付を前提に提供されるものです。

>IT導入補助金

③環境問題への対応を行うとき

以前によくみられたものとしては、LED電球の利用促進のために設けられた補助金・助成金などがありました。

今後も、環境問題への対策は様々な場面で求められることから注目されます

なお、環境問題への取組みに対する直接的な補助金・助成金がなくても、様々な補助金・助成金の審査項目に環境問題対策の項目が設けられることも増えてきました。

④雇用の充実をはかるとき

厚生労働省(ハローワーク等)が実施する助成金にはたくさんの種類がありますが、定められた手続きと定められた事項を実施することで給付が受けられるものが一般的です。

たとえば、次のような場合に給付されるものなどが挙げられます。
・高齢者を採用する場合
・障碍者を採用する場合
・就業規則等の整備を行う場合
・雇用条件を改善する場合

事業者の経営の在り方と雇用に関連する政策の方向性が近い場合には、利用可能な助成金をもとに人材の採用や活用に関する計画をしてみることも有効です。

上手に補助金・助成金を活用するために

上記のように様々な補助金・助成金がありますので、会社の現状に合わせて上手に制度を活用していただければと思います。ただし補助金・助成金には、利用するために数十ページ以上にも及ぶルールが存在することがほとんどです。

それらのルールを全て把握するだけでも負担になりますし、利用する際にも負担が生じる場合もあります。受給するための手続きを苦労して進めてきたにも関わらず、ルールを見落としてしまったことで成果に結びつかなかったというケースも少なくありません

時間に余裕があれば補助金・助成金を探してみるのもいいとは思いますが、生産性の高い活動になるかはわかりません。あらゆる補助金・助成金を熟知している人は存在しませんし、全ての補助金・助成金に対して利用の可否を知る必要はないと思います。

会社の実態や事情に対して利用しやすそうな補助金や助成金を教えてくれる専門家が近くにいれば、多大な労力をかけることなく必要な情報を入手することが可能です。補助金・助成金の利用を検討したい場合は、やはり専門家に相談することをオススメします。

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